台湾のプールでコーンスターチに着色したカラーパウダー粉じんが爆発し、500人近くがやけどをしたというニュースが流れています。不燃物質以外の粉末は総て粉じん爆発する可能性を持っています。日本での1987年～2003年のデータでは87件の粉じん爆発があり、金属粉末が44件で最も多いいですが、木粉・おがくず・小麦粉・トウモロコシ粉・・・などの天然素材が26件とこれに続きます。粉じん爆発のしやすさは「爆発下限界濃度」「最少着火エネルギー」「爆発限界酸素濃度」など、粉じん爆発の激しさは「爆発圧力」「圧力上昇速度」などで示され、他にも多くの特性因子があります。これらの特性は粒径、粒度分布などにもよりますが、コーンスターチは爆発下限界、最少着火エネルギー、爆発限界酸素濃度から見て爆発しやすく、圧力上昇速度から激しい爆発を起こす物質であるというデータがあります。粉じん爆発はこれを規制する法律はなく、またGHSの分類項目にもなっていません。身近な素材でも粉じん爆発を起こしえますので、多量の粉末の使用に際しては事前によく調べ、粉じん爆発の危険性が高い場合は、粉じん雲の形成防止、酸素濃度の制御、着火源・静電気対策など、適切な対応が必須となります。

9月14日（月）株式会社情報協会の主催セミナー「混合物のGHSラベル・SDS作成実務（仮題）」で講演を予定しております。有料となりますが質疑応答、演習を含め5時間、参加されご希望の方には後日作成したSDSの添削サポートも考えております。来週には詳細確定いたしますので、改めて会場、費用などご連絡いたしますが、取り急ぎ第一報させていただきます。講師紹介で申し込まれますと参加費ディスカウント（一万円off）がございますので予めご検討頂ければ幸いです。

本日「化審法入門」（その４）を配信しました。

今でしたらバックナンバー含めお送りできますので、配信ご希望の方は問合せホームにてお知らせください。

次号（その５）は7月1日の配信を予定しています。

本日「化審法入門」（その３）を配信しました。今回は「誰が届出るのか」と

運用通知にある新規物質して取り扱わない箇所の「共通の原則」について説明しております。

新たに配信をご希望の方は問合せフォームにて「化審法入門配信希望」をご連絡ください。

本日「化審法入門」（その２）を配信しました。化審法関連の本に書かれていない事例をたくさん盛込み、他の法令との関係や他国の規制

等との違いもできるだけ書き入れていきます、ご配信希望の方は、問い合わせフォームより、ご連絡ください。